1. 黒潮大蛇行とは?その歴史と現状
- 黒潮大蛇行とは、本来のルートを外れて大きく蛇行し、海流が沿岸から離れる現象です。これにより、和歌山周辺の海洋環境が大きく変化しました。
- 最近まで続いたこの大蛇行は、2017年8月から始まり、2025年3月時点でも継続中とする報告がありました SpringerLinkResearchGate。
- しかし、2025年4月中旬には、ついに黒潮が本来の位置に戻る(大蛇行が終息)兆しが見られたと報じられています 釣太郎ブログ+1。
特に、新聞や釣り関係者の間でも「7年9ヶ月ぶりの終息ではないか」と話題になっており、長年続いた異常事態がようやく正常化に向かっていると期待されています。
2. 蛇行回復がもたらす海洋環境の変化
- 暖流が沿岸へ接近
黒潮が本来のルートに戻ることで、栄養豊富な暖流が岸近くに流れ込みやすくなり、海水温や透明度など海水環境が改善されます。 - 回遊魚の接岸が復活
養分豊かな水が海岸近くに届くことで、小魚(ベイト)が入りやすくなり、それを追って青物やカツオ類など回遊魚の接岸が復活する傾向があります。 - 気候への影響
大蛇行が終息すると、夏の高気圧の位置が安定し、猛暑や局地的大雨の緩和にもつながる可能性があると指摘されています。
3. 和歌山での釣りへの具体的な影響
● 回復が期待される魚種と釣り場
- グレ(メジナ)
蛇行中は釣果が減少していた「寒グレ」「梅雨グレ」のシーズンが、磯釣りやフカセ釣りで復活する可能性が高まります。 - 青物・カツオ類
潮通しが改善されることで、これら回遊魚の釣果が回復し、これまで釣れにくかったポイントも好釣場になるかもしれません。
● 実際の釣り人の声・体験
- ヨコワ(クロマグロ幼魚)、スマガツオ、カンパチ、シイラなど、これまで沿岸で見られなかった魚が釣れたという報告もあります。
ただし、マグロは遊魚規制の対象でもあるため「釣れても絶対に持ち帰らないで」との注意喚起もひつようです。 - 一方でメバルやカサゴなどの根魚系は激減したという声もあり、魚種構成には変動が見られたようです。
4. まとめ:蛇行回復がもたらす和歌山の釣りの変化
項目 | 内容 |
---|---|
黒潮の回復 | 7年以上続いた大蛇行が終息し、本来ルートへ復帰(2025年4月頃) |
海洋環境の改善 | 潮流・海水温・透明度などの環境が安定し、暖流が沿岸へ接近 |
釣りへの好影響 | グレ、青物、カツオ類などの回遊魚が接岸し、釣果が回復・多様化 |
注意点 | 規制対象魚の釣果には法令遵守が必要 |
気候への副次効果 | 気象が安定しやすくなり、釣行判断に有利に働く可能性も |
最後に
「長年、釣果に悩まされ続けた釣り人たちにとって、黒潮大蛇行回復はまさに朗報」です。
実際筆者の近くでも、蛇行前よく釣れていたタチウオが釣れにくくなりました。一方で、青物が釣れていまいた。
海の状態が回復してきた今、和歌山沿岸の釣り場が戻ってくれればと思います。
最新の海水温や潮流データ、風・波情報をしっかりチェックして、この好機にぜひ釣りを楽しんでください!
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