1つの種類のルアーであっても複数のカラーバリエーションがあり、どのルアーが釣れるのか迷うことがあると思います。
魚は色が見えないという学説もありますが、ルアーの色を変えるカラーローテーションをすると釣れた!という経験をしたことがある人も多いと思います。
ここでは、魚を釣るための一般的なルアーのカラーチョイスとローテーションの基本をご紹介したいと思います。
ナチュラル系VSアピール系
ルアーカラーを選ぶときに意識しなければならない方向性があります。
それはナチュラル系のカラーを選ぶか、アピール系のカラーを選ぶかということです。魚の活性状況などを考慮し、どちらを選ぶかということに明確な理由があるのでそれを理解しておくことでカラーチョイスの基準が見えてきます。
ナチュラル系
自然界に存在するものに近いカラーのことを指します。具体的には魚の色に似たブルーやブラウン、オリーブなどです。ナチュラル系を選ぶのは以下のような場合です。
- 潮がすんでいるとき
- ターゲットの活性が低いとき
晴天時や潮が澄んでいる状況では海中の視界がよくなります。魚からルアーを発見しやすい状況にあるため、必要以上に目立たせる必要はなく、ナチュラル系のほうが違和感を魚に与えにくくなります。また、ターゲットの活性が低いと、魚は餌を捕食しようとしていないため、目立つものには警戒するため、自然に近い方がよいといわれています。
アピール系
目立つ色でピンクやライムグリーン、蛍光カラーなどがこれに当たります。私が主に使うのはアピール系です。ターゲットに気づかれやすくするために目立つ色が採用されています。アピール系を選ぶのはナチュラル系とは反対のシチュエーションで以下のような状況です。
- 光料が少ないとき(曇りやまづめ時)
- 海がにごっているとき
- ターゲットの活性が低いとき
光量が少ないときや潮が濁っているときは、海の中の視界が悪くなり、魚から発見されにくい状況になります。目立つカラーでアピールすることで魚をおびき寄せます。また、ターゲットの活性が高いときは、餌を奪い合っているような状況でとにかく動くものに反応するのでなるべく目立つものの方が釣果をえやすい事があります。
ベースカラー
ほとんどのルアーは単色ではなく、複数の色でカラーリングされています。
ベースとなるカラーのうえにさまざまな色をつけているパターンが基本です。このベースになる基本カラーは何色かあり、カラーの特徴を理解することで海がどのような状況のときに有効なのか、どういった時間帯で使えば効果的なのかが見えてきます。
シルバー系
一番多くのルアーに使用されているベースカラーです。
魚のうろこのように見えるホログラムが入ったものが多いです。もともと餌となる小魚のベースカラーがシルバーなので、ベイトに似せるために一番適したナチュラルカラーであり、光を反射してアピール力もあります。特に太陽が完全にあがってしまった状態や潮が澄んでいるときにはフラッシング効果が高く、光の波長が遠くまでとどくため、アピール力も抜群のカラーです。デイゲームでは必須のカラーです。ナイトゲームでも街頭がある場合や月光がある場合には有効です。
実在するベイトフィッシュカラー
イワシなどの実在する魚を忠実に再現するカラーです。
ブルピン
背中側にナチュラル系のブルー、腹側にアピール系のピンクが入ったカラーです。腹側がオレンジになっているものもあります。
ナチュラル系を使うべきかアピール系を使うべきか迷うようなときに対応できます。ターゲットが下側から見上げたときに視認性が高いため、一本はほしいカラーです。
コットンキャンディ
ルアーの側面にピンク、ブルー、イエローなどで棉飴状の模様が入っているカラーです。カラフルですがナチュラル系に含まれます。角度によって魚のうろこに見えます。ナイトゲームの定番カラーになっています。
ゴールド系
デイゲームで使用するカラーですが、シルバーとの違いは潮が濁っている海中ではシルバーよりも光の波長が遠くまで届きやすく、海中の視界が悪くても遠くにいる魚にアピールすることができます。また、朝日、夕日などの黄色っぽい光と波長が合い、効率的に反射するため、朝、夕まづめなどに使うのに有効なカラーです。
アカキン
背中にレッドがあしらわれているカラーでシルエットをはっきりさせる効果があります。青物狙いでは代表的なカラーです。
グリーンゴールド
背中にグリーンがあしらわれているカラー、シーバスや真鯛狙いでの定番カラー
パール系
ホワイト系カラーだが、現在のものはほとんどがこのパールホワイトが使われている。ナイトゲームで活躍するカラーでホワイトは光量が少ない中でも視認性が高く、パールがほのかに光を反射するのでアピール力もある。ナイトゲームでは持っておきたいカラーの一つ。デイゲームでも曇っているときなどの状況で使われる。
チャートバック
背中がチャートカラー、腹側がピンクやオレンジとなっている。視認性の高いカラーで魚からはもちろんルアーの位置も把握しやすく、ナイトゲームの定番カラー
レッドヘッド
頭の部分を赤色にしたシーバス用の定番ルアー。赤色がえらに見えるということ。
チャート系
蛍光系のカラー。ピンクやオレンジなどいろいろなカラーがあるが、ライムグリーンが一般的にしようされている。アピール系カラーの代表格。ナイトゲームや光量の少ない曇り空などで使われる。シーバス用ルアーに多く見られる。
クリア系
光を透過する透明なボディを採用。透明のほかにライムグリーンやピンク、オレンジなどがはいっているものもある。ペンシルなどの表層や水面直下をスイムするルアーに採用されるパターンが多い。ボディで光が屈折されるので下から見たときに目立ちやすいといわれている。また、ナイトゲームでの常夜灯周辺などのつりでも目立つカラーとして使われる。
カラーローテーション
そのときどきでターゲットがどんなカラーのルアーに好反応を示すかは異なるため、ルアーの色を変更する。
また、同じルアーを何度も見せていると見切られてしまい、目の前をとっても反応しなくなることがある。そのため、状況を見ながらカラーを変えていくことにより釣果をアップさせる。
ローテーション例
薄暗い状況ではパール系やコットンキャンディなどを選択
朝日が昇って周りが明るくなってきて、反応がなければゴールド系にチェンジ
日が昇って明るくなってから海が濁っているようならゴールドのまま
日が昇っても雲が厚く、薄暗い場合は、パール系に戻したりチャート系を使う。
潮が澄んでいる状況ならシルバー系を使う。
雲が薄くなり、太陽が見え、魚の反応が悪く得れば、活性が低いと考えられるため、シルバー系のナチュラルなものに変えて反応を見る、。
状況がわからないときはアピール系から使ってみて反応が悪いときは活性が低いと考えてナチュラル系に変える。
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