QC活動に取り組んでいた際、
品質改善の考え方やQCストーリーのまとめ方を学ぶ機会がありました。
本記事では、そのときに整理した内容を
資料作成・報告書作成のフレームワークとしてまとめています。
QCストーリーを使うことで、
- 話の流れが整理される
- 説明する側も、聞く側も理解しやすい
- 会議・発表・報告書がスムーズになる
といったメリットがあります。
これからQC活動を始める方や、
**「QCストーリーがうまく書けない」**と感じている方の
参考になれば幸いです。
QCストーリーとは
QCストーリーとは、
**品質改善や業務改善を論理的に説明するための構成(型)**です。
大きく分けて、次の2種類があります。
- 現状の悪さを改善するQCストーリー
- 課題達成型QCストーリー
(現状を大きく打破する新しい取り組み)
目的によって進め方が少し異なります。
現状の悪さを改善するQCストーリー
日常業務の中で発生している
不良・ムダ・バラツキを改善する場合に使われます。
ステップ構成
ステップ0:はじめに
- 職場・業務の概要説明
ステップ1:テーマの選定理由
- 問題点を洗い出し、なぜこのテーマにしたのかを明確化
ステップ2:現状把握
- データや事実で現状を分析
- バラツキや悪さ加減を明確化
- 目標を設定
ステップ3:活動計画
- スケジュール
- 役割分担
ステップ4:解析(要因分析)
- バラツキを生んでいる原因を追究
ステップ5:対策
- 原因を取り除く具体策を検討・実施
ステップ6:効果の確認
- 対策前後の比較
- 目標達成度を確認
ステップ7:歯止め
- 標準化・ルール化
- 再発防止
ステップ8:反省・残った問題点
ステップ9:今後の計画
課題達成型QCストーリーとは
こちらは、
- 現状レベルを大きく打破したい
- 前例のない新しい仕事
- 新規マニュアル作成
などに使われるQCストーリーです。
ステップ構成
- テーマ選定
- 課題の明確化と目標設定
- 方策の立案
- 最適策の追求
- 最適策の実施
- 効果の確認
- 歯止め
- 反省と今後の計画
👉 「現状分析」よりも「解決策の設計」に重きが置かれるのが特徴です。
報告書作成チェックシート
① 報告の目的に合っているか
- 何のための報告書か明確か
- 読み手(上司・管理職・第三者)を意識しているか
- 作成要領を確認・遵守しているか
- 単なる業務報告になっていないか
② ストーリー展開は適切か
全体
- QCストーリーとして一貫性があるか
- 訴えたいことが伝わる構成か
- 事実・データに基づいているか
テーマ
- 内容が具体的で分かりやすいか
テーマ選定理由
- 妥当性が理解できるか
- 現状の悪さが具体的に示されているか
現状把握
- 悪さ加減が明確か
- データ数・期間が示されているか
- 目標設定に根拠があるか
③ QCストーリー各ステップの確認
活動計画
- 図表で簡潔に整理されているか
解析
- 因果関係が事実に基づいているか
- 原因が明確に示されているか
対策
- 解析結果と対策が結びついているか
効果確認
- 目標との比較が明確か
- 定量・定性効果が示されているか
歯止め・反省・今後の計画
- 標準化の状況が分かるか
その他の重要チェックポイント
- 見やすい構成・配置か
- 図表を活用しているか
- 文章は簡潔か
- 専門用語の説明があるか
- 誤字脱字はないか
- 公表NGデータが含まれていないか
現状把握と解析の違い(よくある混乱)
QC活動で最も混乱しやすいのが
「現状把握」と「解析」の違いです。
① 現状把握(結果系の分析)
- 悪さ加減を把握する
- パレート図などで寄与度を明確化
- あくまで「現象の整理」
② 解析(原因の追究)
- 現状把握で分かった問題の原因を探る
- なぜなぜ分析・特性要因図などを使用
③ 基本的な流れ
- 結果データで全体像を把握
- 要因別にデータを分解
- バラツキを明確化
- 原因を追究
👉 バラツキを捉えるまでが現状把握、それ以降が解析です。
まとめ|QCストーリーは「考え方の型」
QCストーリーは、
資料作成のための型であり、思考整理の型でもあります。
- 書き方に迷ったらステップに戻る
- 話が飛んだらストーリーを確認する
これだけで、
QC資料・報告書の質は大きく向上します。
QC検定対策や、
日常業務の改善活動にも
長く使えるフレームワークなので、
ぜひ活用してみてください。

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